Material

ALC外壁の塗装
吸水性が高い外壁材で注意すること

ALCは軽くて断熱性が高く、耐火性にも優れた外壁材です。一方で内部に無数の気泡があり、水を吸います。塗膜が切れた状態を放置すると、外壁材そのものが傷みます。

ALCとは

Autoclaved Lightweight aerated Concrete の略で、日本語では軽量気泡コンクリートといいます。セメント、石灰、珪石などを発泡させ、高温高圧で養生した板材です。

最後の一点が、塗装で最も重要になります。

水を吸うとどうなるか

  1. 塗膜が劣化して、ALCが水を吸う
  2. 気泡の内部まで水が入る
  3. 冬季、内部の水が凍って膨張する(凍害)
  4. 表面が剥離する、ボロボロと崩れる
  5. 内部の鉄筋(補強筋)が錆びる
  6. 錆の膨張でさらに割れが進む

ALCで最も避けたいこと

ALCは塗装が防水層そのものです。サイディングのように「板自体がある程度水を弾く」という前提がありません。塗り替えを先延ばしにすると、外壁材の交換という話になります。

下塗り材の選定が重要

ALCは塗料を非常によく吸い込みます。通常のシーラーを1回塗っただけでは吸い込みが止まらず、上塗りが壁に吸われて膜厚が確保できません。

見積書で下塗り材の商品名と回数を確認してください。ALCで下塗り1回の見積りが出てきたら、その根拠を聞く価値があります。

目地の扱い

ALCは600mm前後の幅の板を並べて施工します。板と板の間には必ず目地があり、シーリングが充填されています。

サイディングと同様、この目地のシーリングが先に劣化します。切れると板の小口(切断面)から水を吸います。ALCの小口は特に吸水しやすいため、目地の管理はサイディング以上に重要です。

弾性塗料という選択

ALCはひび割れが出やすい外壁材でもあります。追従性のある弾性塗料を使うという考え方があります。

ただし弾性塗料には注意点があります。日射で温度が上がると膨れることがあり、特に濃い色や、日当たりの強い面では起きやすい。どちらを優先するかは、現地の条件を見て判断します。

現地で確認すること

ALCは塗り替え周期を守る価値が大きい

サイディングであれば、多少遅れても板そのものはすぐには傷みません。ALCは塗膜が切れた時点から、外壁材が水を吸い始めます。周期を守ることが、そのまま建物を守ることになります。

よくある質問

ALCかどうか自分で分かりますか?

板の継ぎ目が縦横に規則的に入っていて、表面に細かい気泡の跡がある場合はALCの可能性があります。図面があれば確実です。

ALCの塗り替え周期は?

使用した塗料によりますが、一般に10〜15年が目安とされています。吸水が始まる前に塗り替えるのが原則です。

ボロボロになった部分は補修できますか?

範囲が狭ければ、専用の補修材で成形できます。広範囲・深い場合は板の交換になります。

写真1枚から、状態を確認します。

工事をするか決めていない段階でも構いません。見るべき箇所を整理してお伝えします。現地調査・お見積りは無料です。

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