3つの下塗り材の役割
| 種類 | 主な役割 | 使う場面 |
|---|---|---|
| シーラー | 外壁の吸い込みを止め、上塗りとの密着を確保する | チョーキングが出ている外壁、劣化して塗料を吸い込む状態 |
| フィラー | 厚みを付けて、細かいひび割れや凹凸をならす | モルタル外壁、ヘアクラックがある壁面 |
| プライマー | 付着を確保する(金属・シーリングなど) | 鉄部、金属サイディング、シーリングの上 |
微弾性フィラーのように、フィラーとシーラーの機能を併せ持つ製品もあります。名称は各メーカーで揺れがあるため、商品名と、その製品が何を目的としたものかを確認するのが確実です。
なぜ下塗りで持ちが変わるのか
吸い込みを止めないと膜厚が確保できない
劣化した外壁は、塗料を吸い込みます。下塗りで吸い込みを止めていないと、上塗りの塗料が壁に吸われて、規定の量を塗ったつもりでも表面に残る膜が薄くなります。
膜が薄ければ、紫外線と雨に対する抵抗力も下がります。10年もつはずの塗料が5年で色あせる、ということが起きます。
チョーキングが激しい場合は2回塗ることもある
手にはっきり粉が付く状態では、シーラーを1回塗っても吸い込みが止まらないことがあります。その場合は2回塗ります。これは追加工程になるため、見積書に反映されるべき項目です。
外壁材と合っていないと密着しない
ALCのように吸水性が高い外壁材、金属サイディングのように塗料が付きにくい素材では、それぞれに適した下塗り材があります。汎用のシーラーを一律に使うと、密着不良で剥がれます。
「3回塗り」だけでは中身が分からない
見積書に「シリコン塗料・3回塗り」とだけ書かれていることがあります。3回のうち1回は下塗りですが、何を使うかが書かれていません。下塗り材は上塗りより単価が安いため、ここで削られていても総額では気づきにくい。
見積書で確認すること
- 下塗り材のメーカー名と商品名が書かれているか
- 外壁材(サイディング・モルタル・ALCなど)に対応した製品か
- チョーキングが激しい場合、2回塗りになっているか
- シーリングの上に塗る場合、専用のプライマーが計上されているか
当社は見積書に下塗り材の商品名まで記載します
塗料のメーカー名・商品名・塗装回数・下塗り材の種類と、各項目の数量を明記します。「シリコン塗料一式」のような書き方はしません。他社様のお見積りと見比べる際も、この欄を見比べてみてください。
よくある質問
下塗りを省くとどうなりますか?
上塗りが外壁に密着せず、数年で剥がれます。また吸い込みが止まらないため膜厚が確保できず、塗料本来の耐久年数も出ません。
下塗り材は自分で確認できますか?
工事中であれば、使っている缶を見せてもらうのが確実です。見積書の商品名と一致しているか確認できます。
高いグレードの塗料なら下塗りは適当でいいですか?
逆です。上塗りが高価なほど、下塗りで失敗したときの損失が大きくなります。下塗りは全体の持ちを決める土台です。