雨樋の構成
| 部位 | 呼び方 | 役割 |
|---|---|---|
| 軒先の横に走る樋 | 軒樋(のきどい) | 屋根から落ちる水を受ける |
| 縦に下りる管 | 竪樋(たてどい) | 受けた水を地面まで下ろす |
| 軒樋から竪樋への接続部 | 集水器・じょうご | 水を集めて竪樋へ落とす |
| 樋を支える金具 | 吊り金具・受け金具 | 勾配を保って固定する |
詰まると何が起きるか
- 軒樋から水があふれる
- 外壁の一箇所に水が集中して流れる
- その部分だけ塗膜の劣化が早まる、汚れが筋状に残る
- 壁を伝った水が基礎まわりに落ち、湿気がこもる
- 鼻隠しや軒天が濡れ続け、腐食する
外壁を見上げたとき、縦に黒い筋が付いている箇所があれば、その上の樋を疑ってください。
勾配不良
軒樋には、集水器に向かってわずかな勾配が付いています。この勾配が狂うと、水が流れずに樋の中に残ります。
- 吊り金具が緩んだ、または外れた
- 積雪や落下物で樋が変形した
- 経年で樋そのものが垂れた
- 施工時から勾配が足りていない
勾配不良の確認方法
雨が上がったあと、軒樋の中に水が残っているかを見ます。地上から見上げて分かりにくい場合は、2階の窓から確認できることがあります。
水が残っている=そこから先へ流れていない、ということです。落ち葉が一箇所に溜まっている場合も、そこが低くなっている可能性があります。
点検の時期
年2回、梅雨の前と落葉の後が目安です。近くに樹木がある場合は、落葉期のあとに必ず確認してください。
自分で掃除しないでください
雨樋の掃除は、脚立に乗って手を伸ばす作業になります。脚立からの転落は毎年事故が起きています。2階の軒樋であればなおさらです。足場のある工事の際にまとめて清掃するか、ご相談ください。
交換の判断
- 割れ、欠けがある
- 継ぎ目が外れている
- 全体的に垂れている(金具の交換だけでは戻らない)
- 塩ビ樋が紫外線で硬化して割れやすくなっている
- 築25年以上で一度も交換していない
部分補修で済む場合と、全周交換になる場合があります。足場が必要な工事なので、外壁塗装や屋根塗装と同時に行うと足場代が一度で済みます。
台風のあとは確認を
強風で樋が外れる、変形する、金具が抜けることがあります。自然災害による損傷であれば、火災保険の対象になる場合があります。被害が出たら、まず写真を撮っておいてください。
よくある質問
雨樋だけ交換できますか?
できます。ただし足場が必要になるため、塗装工事と同時に行うほうが総額は下がります。
落ち葉よけのネットは効果がありますか?
落ち葉の侵入は減らせますが、ネット自体に葉が溜まると逆に流れが悪くなります。設置した場合も点検は必要です。
樋がないと困りますか?
屋根から落ちた水が直接地面を掘り、外壁の下部や基礎まわりを濡らします。建物を長持ちさせるうえで必要な設備です。