ドレンまわりが弱点になる理由
- 水が集まる。床全体の水が最後に通る場所です。
- ゴミが溜まる。落ち葉、土砂、砂埃。詰まると水が滞留します。
- 防水層の端部が集まる。平面の防水層を立ち下げて、排水管に接続する。納まりが最も複雑になります。
- 異種材料の接合部。防水層と金属のドレン、そこから塩ビや鉄の排水管へ。材質が変わる箇所は必ず弱点になります。
改修用ドレンとは
既存のドレンに差し込んで使う、鉛や塩ビ製の部材です。つば(フランジ)が付いていて、新しい防水層と一体化させることができます。
改修工事でこれを使う理由は、既存のドレンを撤去せずに済むからです。既存ドレンは建物の躯体に埋め込まれており、撤去しようとするとコンクリートをはつる大工事になります。
改修用ドレンを既存の排水管に差し込み、つばの部分を新しい防水層で覆う。これで排水経路を確保しながら、防水層の端部を確実に処理できます。
改修用ドレンを使うと排水能力は落ちるのか
既存の管の内側に差し込むため、断面積はわずかに小さくなります。ただし通常の住宅・集合住宅の規模では、実用上の問題が出ることはほとんどありません。
それより、詰まったまま放置されているほうが排水能力を落とします。
詰まりの点検
ドレンの点検は、施主の方ご自身でもできます。
- 排水口のカバー(ストレーナー)を外す
- 落ち葉、土砂、髪の毛などを取り除く
- バケツ1杯の水を流して、すぐに引くか確認する
- カバーを戻す
年に2回、梅雨の前と台風シーズンの前に見ておくと安心です。特に近くに樹木がある場合は、落葉の時期のあとに確認してください。
水が引かない場合
バケツの水が引かない、または引くのが遅い場合、排水管の内部で詰まっているか、勾配に問題がある可能性があります。ベランダに水が残る状態が続くと、防水層の劣化が早まります。
見積書で確認すること
- 改修用ドレンが項目として計上されているか
- 数量(箇所数)が書かれているか
- 既存ドレンの状態を確認したうえでの判断か
防水工事の見積りで、ドレンの項目がまったくないことがあります。床面だけを塗り替えて、排水口まわりは既存のまま、という工事になります。最も傷みやすい場所を触らない工事ということです。
防水工事の前に、ドレンの写真を
ベランダや屋上の写真を送っていただく際は、排水口まわりも撮ってください。ゴミが溜まっているか、カバーが錆びているか、まわりの防水層が浮いていないか。写真から読み取れることがあります。
よくある質問
ドレンの交換だけ頼めますか?
承ります。ただしドレンまわりの防水層も一緒に処理しないと、接合部から水が入ります。範囲は現地で確認のうえご説明します。
ストレーナー(カバー)が錆びています
交換できます。錆びて穴が開いていると、ゴミが排水管に流れ込んで内部で詰まる原因になります。
屋上のドレンは何箇所必要ですか?
面積と勾配によります。既存の数と位置を確認したうえで、排水が追いついているかを判断します。