切り分けの手がかり
| 確認すること | 雨漏りの可能性 | 結露の可能性 |
|---|---|---|
| いつ濡れるか | 雨の日、雨のあと | 寒い日の朝、暖房使用時 |
| 季節 | 梅雨・台風期に多い | 冬に多い |
| 濡れる範囲 | 特定の一箇所に集中 | 窓全体、複数の窓で同時 |
| 水の出方 | 上から伝ってくる | ガラス面に水滴が付く |
| 風の影響 | 風を伴う雨で悪化することがある | 関係ない |
| 室内の湿度 | 関係ない | 高い(加湿器、洗濯物、石油ストーブ) |
結露が起きる仕組み
空気は温度が高いほど多くの水蒸気を含めます。暖かい室内の空気が、冷えた窓ガラスやサッシ枠に触れると、含みきれなくなった水蒸気が水に戻ります。これが結露です。
アルミサッシは熱を通しやすいため、枠そのものが冷えて結露します。樹脂サッシや複層ガラスでは起きにくくなります。
結露への対処
- 換気する(1日数回、数分でも効果があります)
- 加湿器の使いすぎに注意する
- 室内干しを減らす、または換気とセットにする
- 開放型の石油ストーブは水蒸気を出すため、使用時は換気する
- 家具を壁から少し離して空気を通す
これらで改善しない場合、断熱の問題(内窓の設置、サッシ交換)になります。塗装工事では解決しません。
雨漏りの場合の経路
サッシまわりから水が入る経路はいくつかあります。
- サッシ上部の防水処理。外壁の内側で、サッシの上に防水シートを立ち上げる納まりが必要です。ここが不十分だと、壁の中を伝ってサッシ上から出てきます
- サッシ枠まわりのシーリング。特に四隅から切れます
- 外壁のひび割れ。窓の角から斜めに出るクラックは要注意
- 水切りの納まり。サッシ下の水切り金物から入ることがあります
第三の可能性
内部結露(壁体内結露)
室内の湿気が壁の中に入り込み、壁の内部で冷えて結露することがあります。外からは水が入っていないのに、壁の中が濡れるという状態です。断熱材が湿り、木材が腐ります。症状の出方が雨漏りと似ているため、切り分けが難しいケースです。
確認の順序
- 濡れる日と天気を1〜2週間記録する
- 雨の日だけか、寒い日だけかを確認する
- 窓を拭いて、どこから水が来るか(上からか、ガラス面からか)を見る
- 雨の日だけであれば、外側の点検(シーリング、ひび割れ)へ
- 特定できなければ散水調査を検討する
記録をお願いしています
いつ、どの窓が、どのくらい濡れたか。そのときの天気(雨か晴れか、風はあったか、暖房を使っていたか)。1〜2週間でも記録があると、切り分けが早くなります。写真に日付が入っていればなお確実です。
よくある質問
結露だと分かったら塗装業者ではどうにもなりませんか?
外装の工事では解決しません。内窓の設置や断熱改修が必要になるため、その旨をお伝えします。
雨漏りと結露が両方ある場合は?
あります。冬は結露、梅雨は雨漏り、というケースです。まず雨漏りの経路を止めてから、結露対策を検討する順序になります。
サッシを交換すれば結露は止まりますか?
アルミから樹脂や複層ガラスに変えれば大幅に減ります。ただし室内の湿度が高ければ、別の冷たい面で結露します。換気とセットで考えてください。