3つの出し方
1. 延床面積からの概算
最も簡便な方法です。延床面積 × 1.2〜1.4 を外壁面積とみなします。
延床30坪(約99㎡)なら、120〜140㎡程度。係数の幅は、建物の形状(総二階か、凹凸があるか)によります。
見積りの初期段階や、電話での概算には使えますが、これで契約金額を決めるのは適切ではありません。
2. 図面からの拾い
立面図があれば、各面の寸法から面積を算出できます。開口部(窓・ドア)の位置と寸法も図面から拾えます。
新築時の図面が残っていれば、最も正確に近い方法です。
3. 現地での実測
レーザー距離計などで各面の幅と高さを測り、開口部を実測して控除します。
図面がない建物、増改築している建物では、この方法になります。
開口部の扱い
窓やドアの部分は塗りません。この面積を控除するかどうかで、見積面積が変わります。
| 考え方 | 内容 |
|---|---|
| 全面積から控除しない | 開口部まわりの手間を見込んで、そのまま計上 |
| 一定面積以上のみ控除 | 小窓は控除せず、掃き出し窓など大きいものだけ引く |
| すべて実測して控除 | 最も正確だが、手間がかかる |
開口部まわりは、養生や刷毛での切り返しなど、平場より手間がかかります。そのため控除しない分を手間として見込む、という考え方には合理性があります。
各社の面積が違うとき
確認する順序
- 各社の外壁面積を並べる
- 延床面積 × 1.2〜1.4 の範囲に入っているか確認する
- 範囲を大きく外れている社に、算出方法を聞く
- 開口部を控除しているかを確認する
20%以上の開きがあれば、どちらかが実測していない可能性があります。
面積を小さく見せる見積り
面積を小さく計上すれば、総額は安く見えます。しかし実際に塗る面積は変わらないため、途中で追加になるか、塗料の量を減らすかのどちらかになります。総額が安い見積りでは、面積の根拠を確認してください。
付帯部の数量
外壁面積とは別に、付帯部は部位ごとに数量を出します。
- 破風・鼻隠し:長さ(m)
- 軒天:面積(㎡)
- 雨樋:長さ(m)
- 雨戸・戸袋:枚数または面積
- シーリング:長さ(m)
これらを「付帯部一式」とまとめると、どこまで塗るのかが契約前に確定しません。
当社の拾い方
現地で各面を実測し、開口部も測って記録します。その数量を見積書に記載し、どう出したかを説明できるようにしています。数量の根拠となる採寸内容もご説明します。
よくある質問
図面がないと正確に出せませんか?
実測で対応します。図面があれば照合できるので、お手元にあればお見せください。
面積が他社より大きいのですが
開口部を控除していない可能性があります。控除の有無と、㎡単価を合わせて比較してください。控除しない代わりに単価が低いこともあります。
自分で概算を出せますか?
延床面積 × 1.2〜1.4 でおおよその見当は付きます。相場の㎡単価を掛ければ、総額の目安になります。