違い
| 1液型 | 2液型 | |
|---|---|---|
| 構成 | そのまま使える | 主剤+硬化剤を混ぜる |
| 硬化の仕組み | 溶剤や水が蒸発して固まる | 化学反応で固まる |
| 性能 | 扱いやすい | 密着性・耐久性が高い傾向 |
| 価格 | 安い | 高い |
| 扱い | 余った分を保管できる | 混ぜたら使い切る必要がある |
可使時間(ポットライフ)
2液型は、主剤と硬化剤を混ぜた瞬間から化学反応が始まります。反応が進むと粘度が上がり、やがて塗れなくなります。
混ぜてから塗れる時間を可使時間(ポットライフ)といい、製品ごとに定められています。数時間程度のものが多く、気温が高いほど短くなります。
可使時間を過ぎた塗料を使うと
粘度が上がった塗料を無理に塗ると、伸びが悪く、膜厚が均一になりません。薄めて使えば塗れますが、規定以上に薄めた時点で性能は落ちます。また、反応が進んだ塗料は本来の密着性が出ません。見た目には分からないのが問題です。
現場で起きること
2液型を使う現場では、その日に塗る面積を見積もって、必要な分だけ混ぜるという段取りが必要です。
- 混ぜすぎれば、余った分は捨てることになる
- 少なすぎれば、途中で混ぜ直す手間が増える
- 急な雨で作業が中断すれば、混ぜた分が無駄になる
つまり2液型は、材料費だけでなく段取りのコストも上がります。それでも使うのは、性能差があるからです。
混合比の管理
主剤と硬化剤の比率は、製品ごとに定められています。目分量で混ぜると、反応が不完全になり硬化不良を起こします。
計量して混ぜる、規定の時間しっかり撹拌する、混ぜてから一定時間置く(熟成時間が指定されている製品もある)。これらを守って初めてカタログ通りの性能が出ます。
どちらを選ぶか
1液型が向く場面
住宅の外壁塗装で、下地が健全な場合。近年の1液型は性能が向上しており、一般的な住宅であれば十分な耐久性が期待できます。
2液型が向く場面
鉄部、屋根、密着が厳しい素材(金属サイディング、フッ素系の旧塗膜の上など)。また、より長い耐用年数を求める場合。
見積書で確認すること
塗料の商品名が書かれていれば、メーカーのサイトで1液か2液かを調べられます。2液型であれば、材料費が上がっているはずです。「フッ素塗料」とだけ書かれて金額が安い場合、何を使う予定なのかを聞いてみてください。
よくある質問
2液型のほうが必ず良いですか?
用途によります。住宅の外壁で下地が健全なら、1液型でも十分な場合が多いです。鉄部や屋根では2液型が選ばれる傾向があります。
可使時間は確認できますか?
製品のデータシートに記載されています。現場で確認したい場合は、使っている缶のラベルを見せてもらうのが確実です。
余った塗料はもらえますか?
1液型であれば、タッチアップ用に少量残すことは可能です。2液型は混ぜた時点で保管できません。